今回紹介する本はまたまた人間関係に関する問題を解決してくれる本です。正直他のジャンルでも紹介したい本は山ほどあるのですが、人間関係の問題は生きていくうえで一番の共通した問題かなと思いました。
この本はとっても読みやすく、1時間もあれば読めてしまうような本なので紹介したいと思います。
(会話形式で文章、文量ともにあまりなく読みやすいので、本を読みなれていない方にもおすすめです。)
自分の小さな「箱」から脱出する方法
読みやすさ☆☆☆☆☆ 面白さ☆☆☆☆ 値段☆☆☆
この本の優れているところは問題を引き起こしている部下とその上司との会話を読んでいけば、読者も勝手に気づきを得られることだ。
果たして「箱」とは何なのか?どうやらこの「箱」の中に入ってしまうと人間関係が上手くいかなくなり、しかもそれを誰かに指摘されるまで多くの人は気づかないものだとか、、、
短い文章の中でもたくさん学ぶことがあると思うのでぜひ読んでほしい。
「箱」とは一体何なのか?
この本では、「箱」の中に入っていて社内に人間関係の問題を引き起こしている著者とそのことについて上司が呼び出した場面から物語がスタートする。
著者は呼び出されたことに全く身に覚えがないが、会話が進んでいくにつれて「箱」に入っていることで社内で問題を引き起こし、それに全く気付いていないということが判明する。
「箱」とは一体何なのか?それは自己欺瞞の一種だと本書では書かれているが、もっと私なりに簡単に訳すと歪んだ主観的視点だと思う。
つまり「箱」に入っている人とは主観的視点に閉じこもっている人のことを指しているのだ。
空席が残り少ない全席自由のフライトに乗った。そして空港にもかなり早く着いたため、ありがたいことに搭乗番号が早かった。そして私は、幸運にも隣が空いている席を見つけたため、そこに座り荷物を空席に起き、会議のための書類を読み始めた。
その後次々に通路に人がやってきて空いている席を探していたが、私は書類を見ながら横目で牽制していた。
左のような経験が本書では書かれているのだが、似たような経験は電車などでも多くの人が経験したことのある出来事ではないだろうか?
ゆがんだ視点からではなく、その人達を自分と同じニーズを持った人として対等に扱っていれば、このような行動はとらなかっただろう。
これは「箱」に閉じこもっているがゆえに、ひどくゆがんだ視点から他の人たちのことを自分のニーズを邪魔をする厄介者(つまり驚異の対象)として見てしまっていたことを表している。
一体どうして箱の中に入ってしまうのか?
これは本書の第2章のテーマなのだが、人の感情と思考の状態の移り変わりのプロセスをとても丁寧に説明している章だと思う。
本書で説明されている箱の中に入ってしまう行動は、自分の感情を裏切ることだ。
どういうことか?自分の知人が困っているのを見つけて助けたいと思ってその時に助けなかったとしよう。その場合あなたは助けなかった自分のことを責めるのだろうか?
大抵の人は「私は今急いでいたんだ。」「あの人は別にそんなに困っていないだろう。」「あいつは前に私が困っていた際に助けてくれなかったし、助けないのは当たり前だ。」などの自分を正当化する思考が頭に浮かんでしまうことあるよね、、、
では実際に困っていた知人を見て迷った時のあなたは、果たしてそんなことを思っていたんだろうか?
たぶん思っていないだろう。今回の例では、あなたが知人を助けようと思った感情を裏切ったところからあなたは歪んだ視点で世界を見る「箱」の中に入ってしまったことになる。
実際に困っている知人を見ても本当に急いでいて助けたいと思わない場合はどうなんだ?箱に入っていないじゃないかと思うかもしれない。でもこれは危ない思考だ。
そもそも自分の感情を裏切るということはこうも珍しいことなのか?人はこの自分を裏切るという行為を毎日といってもいいほどたくさんしてしまうものだと思う。そうしてこれに気づかないうちに人はこれらの「箱」を持ち歩くようになり、それが自分の性格となるわけだ。
「箱」に入ってしまうデメリット
「箱」に入ってしまうデメリットとして、
- 自分の問題に気づかなくなる
- 周りの人も箱の中に入れてしまう
2つがある。
1:これは単純に1度自分を正当化することを許してしまったらだんだん歯止めが利かなくなり、事あるごとに自分以外の部分からその原因を探し出し、すべてを正当化するようになってしまうからだ。こうなってしまうともはや、自分に問題があるなんてことは思いつきもせずにただただ人のせいにしてしまう。
相手が間違っている部分があると自分が正当化されるため嬉しくなる、これがひねくれた人間の感性(完成)ってわけ
2:大抵の人は多かれ少なかれ自己正当化イメージを持っているものだ。「箱」の中に入っている人と対面すると自分のそのイメージに傷がつけられるため、すぐさま防御態勢に入るわけだ。しかもお互い「箱」に入ってるため、自分が相手を責めることを当然だと思っているわけだ。
これによりお互いがお互いに間違っているという餌を与えて共謀して「箱」に入ってしまうということになる。恐ろしい、、笑
この説明が抽象的でわかりにくい方がいたらぜひ本書を読んでほしいです笑(とても分かりやすいストーリーとともに説明されているので)
一体どうすれば「箱」から出ることができるのか?
これが本書での第3章の内容です。簡単にまとめると 日ごろから「箱」に入らないように気をつけるしかない とのことです笑
相手のことを自分と同じ対等な人だと思って接する。相手の今の状況や言葉の背景、考え方などを普段からちゃんと考えるようにすることです。
- 相手は自分をどのように見ているのか?
- 自分は相手をどのように見ているのか?
- 客観的な事実はいくつあるだろうか?
このようなことを考えながら人と接していけば、少なくとも「箱」に入ってしまうことは防げるんじゃないでしょうか?
人は誰しもどこかのタイミングで「箱」に入ってしまう生き物です。寝不足だったり、酷いことがあってイライラしていたり、ただ単に疲れていたりするだけでも「箱」に入ってしまうことがあります。
でもそれは他の人も同じ状況にいる可能性があることを忘れないでください。
あなたが「箱」から先に出れば、案外相手も「箱」から出てくれるかもしれませんよ笑
では今回はこの辺で。バイバイ(@^^)/~~~
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